ストリンガーの中森です。
先日、茅ヶ崎市テニス協会主催のイベント『細谷 理 〜 ストリング講座』に参加してきました。
実際にお話を伺い、細谷さんのプロフェッショナルな姿勢に触れることで、私自身のストリンギングに対する考え方が大きく揺さぶられました。
細谷さんが世界への扉を開いたのは2001年のこと。
きっかけは、TVでアンドレ・アガシ選手の試合を見ていたときに、ラケットケースに印字された【J】の文字に気づいたことだったそうです。その小さな発見から「ジェイシュワイズ」というストリンガー組織に辿り着き、偶然にも求人を目にした細谷さんは、即座にFAXで応募。数奇なご縁に導かれるように採用され、数か月後には早くもマイアミオープンの現場に立っていたのだとか。
想像するだけでも胸が高鳴ります。世界の最先端へと単身で挑むには、相当な勇気と行動力が必要です。私自身、もしその時代に同じ機会があったなら…と、つい思いを馳せてしまいました。
その後も細谷さんは、世界中でストリンガーとしての経験を重ね、トッププレーヤーたちの信頼を築いていかれました。今日の講座で特に心に残ったのは、今なお「一本一本が勝負」という姿勢を大切にされているという言葉です。選手から5本のラケットを依頼されても、すべてを同じように仕上げられるわけではない。そのひとつひとつに向き合い、勝負の気持ちで張り上げる姿勢に、日本人らしい「一期一会」の精神を感じました。
私自身もこれから、ラケット一本一本と誠実に向き合い、探究心を持ってストリンギングを続けていきたいと思います。
最後に、このような学びの場を設けてくださった茅ヶ崎市テニス協会の皆さまに、改めて感謝申し上げます。
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